高齢の親の転倒が怖い!今日からできる転倒予防の全対策

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手すりを持って歩く高齢の親

「最近、親がよく転ぶようになってきた……」そう感じたとき、胸がざわっとしませんか?

実は私自身も、80代の義父が自宅の玄関で転倒してあばら骨を6本骨折し、そのまま入院が必要になった苦い経験があります。「あのとき、もっと早く対策しておけばよかった」と今でも思います。

転倒は「老化だから仕方ない」ではなく、「環境と体のケア次第で防げる」のです。

転倒の危険性を示すイラスト:死亡者数は交通事故の約4倍
出典:消費者庁・厚生労働省

なぜ高齢者の転倒はこんなに危険なのか?

転倒で亡くなる人は交通事故の約4倍という現実

消費者庁の資料(令和2年人口動態調査)によると、高齢者の転倒・転落・墜落による死亡者数は8,851人で、交通事故による死亡者数(2,199人)の約4倍にのぼります。また、厚生労働省の令和7年国民生活基礎調査では、骨折・転倒が介護が必要になった主な原因の14.6%を占め、認知症・高齢による衰弱に次ぐ第3位となっています。

日用雑貨の卸売業を30年やってきた私は、全国の介護施設や福祉用具販売店との取引を通じて、転倒予防グッズの重要性を肌で感じてきました。「売れるから仕入れる」のではなく、「安全な生活」を考えながら商品を選んできた経験があります。

高齢者が転倒しやすい3つの原因

転倒しやすい3つの原因:筋力低下・自宅環境・薬の副作用

原因① 下肢筋力の低下

加齢とともに太ももやふくらはぎの筋肉は衰えます。特に70代以降はバランスを保つ力が急激に落ちるため、わずかな段差でつまずいてしまいます。

筋力の衰えは「自覚しにくい」ことが一番の怖さです。

原因② 自宅の危険な環境

じつは転倒の多くは屋外ではなく、自宅の中で起きています。廊下の段差、浴室の濡れた床、滑りやすいフローリング……。「毎日使っているから大丈夫」と思っていても、慣れが油断を生みます。

私自身も義父が転んだとき、「なんでこんなところで?」と思いましたが、義父が転んだのは、廊下の端、玄関に敷いてあったラグのところでした。

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原因③ 薬の副作用・ふらつき

高齢になると複数の薬を服用するケースが増えます。薬の種類によってはふらつきや眠気が出ることがあり、日本理学療法士協会のハンドブックでも「毎日お薬を5種類以上飲んでいる」ことが転倒しやすさのチェック項目に入っています。かかりつけ医に「転倒しやすくなる薬はありますか?」と確認することが大切です。

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今日からできる転倒予防の具体的な方法

まず「危険な場所」を家の中でチェックする

消費者庁では、以下の環境改善を推奨しています。

  • 床に物を置かない/コードは壁にはわせる
  • 段差・溝・傾斜・滑りやすい床を明るく照らす
  • 濡れた床はすぐに拭く
  • 危険な場所に手すりを付ける

(出典:消費者庁「高齢者の事故を防ぐために」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_055/

「うちは大丈夫」という思い込みが、一番危ない。

毎日できる簡単な筋力トレーニング

転倒予防トレーニング3種:かかと上げ・片足立ち・膝の曲げ伸ばし
※イラストは運動のイメージです(ハンドブックで紹介されている運動は本文の2つ)

日本理学療法士協会の転倒予防ハンドブックでは、「やっておきたい2つの運動」として次のトレーニングが紹介されています。

  • 椅子からの立ち上がり:1セット10〜15回を2セット
  • 片足立ち:片足ずつ10秒(転倒に注意し、必ず支えを持って)

(出典:日本理学療法士協会「転倒予防ハンドブック」PDF

私の父は、かかと上げ(椅子の背につかまってかかとを上げ下げする運動)を毎朝テレビを見ながらやるようにしてから、「ふらっとすることが減った」と言っていました。地味だけど、続けることが大事なんですよね。

転倒予防におすすめのグッズ3選

転倒予防グッズ3選:介護用スリッパ・階段滑り止めマット・シナノの杖

① 介護用滑り止めスリッパ

室内での転倒は、滑りやすいスリッパが原因のことが多いです。かかとが固定されず脱げてしまうスリッパは特に危険。介護用の滑り止め付きスリッパは、面ファスナーで足にしっかりフィットし、底面の滑り止め加工で安心です。

楽天市場やAmazonで「介護用スリッパ 滑り止め」と検索すると多くの種類が見つかります。私が実際に仕入れてきた中では、マジックテープで甲部分を固定できるタイプが好評でした。

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② 階段用の滑り止め

階段での転倒は、骨折だけでなく頭部打撲など重大な事故につながります。階段用の滑り止めはシールタイプで貼るだけのものが多く、工事不要で取り付けられます。夜間の移動が心配な方には、暗闇で光る蓄光タイプもおすすめです。

私の知り合いの介護施設長は「まず階段と浴室の滑り止めを最優先でやってほしい」と口を酸っぱくして言っています。それだけ効果が高いということです。

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③ おしゃれな杖(シナノ)

「杖はまだ早い」と思っていませんか?杖は「歩けない人が使うもの」ではなく、「バランスを補助するもの」です。

シナノ(SINANO)は長野県の老舗メーカーで、杖を製造しています。デザインもおしゃれで、高齢の方が「持ちたい」と思えるものが揃っています。

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Q&A:転倒予防についてよくある質問

Q1. 転倒予防のトレーニングは毎日やらないといけませんか?

毎日でなくても構いません。無理のない回数から始めて、続けることを優先してください(膝や腰に痛みがある場合は、理学療法士や医師に相談を)。まずは「テレビのCM中だけやる」など、ちょっとした習慣に組み込むのがコツです。

Q2. 手すりはどこに付ければいいですか?

東京消防庁は「段差のある場所や階段、玄関には、手すりや滑り止めを設置しましょう」と呼びかけています。家の中で転びやすい場所を、ケアマネジャーと一緒に確認して決めるのが確実です。要支援・要介護の認定を受けていれば、介護保険の住宅改修費(支給限度基準額20万円。利用者負担分を除いた額が工事後に払い戻し)が使える場合がありますが、工事の前に市区町村への申請が必要です。先にケアマネジャーに相談してください。

💡 「手すりの最適な位置」はプロが現地で判断

手すりは「とりあえず付ける」よりも、親の動線・身長・力の入り方を見てから決めるのが安全です。プロは家を見て最適な高さ・配置を提案してくれます。見積もり無料です。

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Q3. 親が杖を使いたがらないのですが、どうすればいいですか?

「転ばないために使って」と言うより、「散歩が楽になるよ」「荷物持ちに便利だよ」と伝えるほうが受け入れやすいです。おしゃれなデザインの杖を一緒に選ぶのも有効です。

Q4. 薬の副作用でふらつきがある場合はどうすればいいですか?

かかりつけ医や薬剤師に相談し、「転倒しやすい薬かどうか」を確認しましょう。薬の種類や服用タイミングを変えるだけで改善することがあります。

Q5. 転倒してしまった後、何をすればいいですか?

まず無理に起こさず、痛みの様子を確かめてください。頭を打った・意識がはっきりしない・手足に力が入らない・強い痛みで動けない・顔色が悪く冷や汗が出ているときは、動かさずに119番です。すぐに救急車を呼ぶほどではないか迷うときは、救急安心センター(♯7119)に相談できます。痛みが続くときは翌日でも受診してください。転倒後は「また転んだらどうしよう」という恐怖から活動量が減り、筋力がさらに低下する悪循環に陥りがちです。転倒後こそ、リハビリと環境整備を進めることが大切です。

🚨 転倒後「もう一人にできない」と感じたら

転倒をきっかけに「もう一人で暮らすのは難しい」と感じたら、訪問介護の選択肢を検討してください。イチロウは介護保険外の24時間365日対応サービス。家族の負担を一気に減らせます。

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まとめ:転倒予防は「今日から」始めることが最大の対策

高齢者の転倒・転落・墜落による死亡者数は交通事故の約4倍(消費者庁資料・令和2年)。骨折・転倒は介護が必要になる主な原因の第3位です(厚生労働省 令和7年国民生活基礎調査)。

でも、落ち込まないでください。「環境の改善」と「筋力・バランスのトレーニング」と「適切なグッズ」は、どれも今日から始められる対策です。

今日、まず家の中の「危ない場所」を一か所だけ改善してみてください。それが大切な親を守る第一歩です。

転倒予防に役立つおすすめグッズをもう一度まとめます:

介護用滑り止めスリッパ


階段用すべり止め(工事不要・貼るだけ・蓄光ライン入り)

シナノの杖

参考資料:

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この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 若い頃は東証プライム上場企業で経理職に従事し、生命保険の資格[上級生命保険設計士(現シニア・ライフ・コンサルタント)]も取得しました。
 その後、数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
別事業として古物営業法に基づく古物商許可(公安委員会の許可)も保有し、中古品の売買・流通にも従事しています。
 2005年からは個人で株式投資を続けており、リーマンショックも何とか乗り切りました。いまは国内の高配当株と投資信託が中心で、新NISAも活用しています。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

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