高齢者の熱中症予防!室内でも危険な5月の対策法

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室内で一人座っている70代の日本人高齢男性のイラスト。
夏の昼間、エアコンをつけずに汗をかきながらうとうとしている。

「うちのお父さん、最近ぜんぜん水分とってないみたい…」「クーラー嫌いで、絶対つけようとしないんだよね」

40代・50代の方から、毎年この季節になるとこんな声をよく聞きます。私も近くに90代になる父がいますから、5月になると「今年こそ熱中症で倒れないだろうか」とドキドキするんですよね。

実は驚くべき統計があります。2024年(令和6年)、熱中症で救急搬送された人は全国でなんと100,510人(過去最多)。そのうち65歳以上の高齢者が57.1%——つまり2人に1人以上が高齢者なのです(総務省消防庁「令和6年 熱中症による救急搬送状況」)。

📊 熱中症で救急搬送された人の年齢別割合(令和6年・消防庁)

高齢者(65歳以上)
57.1%
その他の年齢層
42.9%

▲ 救急搬送された約2人に1人以上が65歳以上の高齢者

さらに衝撃的なのは、発生場所のトップが「住居(室内)」で38.1%という事実。炎天下の屋外だけではなく、家の中、しかも5月という季節から、もう熱中症の危険は始まっています

📍 熱中症の発生場所 TOP 3(令和6年・消防庁)

🏠 住居(室内)
38.1%
🛣️ 道路・屋外
25.2%
🏭 仕事場・工場
14.3%

⚠️ 発生場所の第1位は「家の中」。屋外より室内での備えが重要です!

日曜雑貨の卸売業を30年やってきた私は、問屋さんや小売店の高齢のお得意さんたちと長くつきあってきました。その中でずっと感じてきたのは「高齢者は、自分が危険な状態にあることに気づきにくい」ということです。

今回は、なぜ高齢者がこれほど熱中症になりやすいのか、その本当の理由と、今すぐ実践できる対策をわかりやすくお伝えします。

高齢者が熱中症になりやすい本当の理由——老化が生む「見えない危険」

「暑さを感じない」「のどが渇かない」が命取りになる

「暑かったら窓を開けるし、のどが渇いたら水を飲む」——そんな当たり前のことが、高齢者にはうまくできなくなっているのです。

人間の体は本来、体温が上がると汗をかいて冷やし、水分が不足するとのどが渇いて水を飲む、という精巧な温度調節機能を持っています。ところが加齢とともにこの機能は確実に低下していきます

具体的には以下のような変化が起きています。

  • 温度感覚の低下(暑さを感じにくくなる)
  • 発汗機能の低下(汗が出にくく、出始めるまでに時間がかかる)
  • 口渇感の低下(のどが渇いたと感じにくくなる)
  • 体内水分量の減少(若者の体より水分の余裕が少ない)
  • 腎機能の低下(水分の調整・回復が難しくなる)

厚生労働省の熱中症対策ガイドでも、高齢者は「熱中症弱者」として位置づけられています。自覚がないまま体の中で危機が進んでいく——それが高齢者の熱中症の本当の怖さです。

高齢者が熱中症になりやすい3つの原因

⚠️ 高齢になると体に起こる3つの変化

🌡️

暑さを感じにくい

室温が上がっても
危険に気づかない

💧

のどが渇きにくい

水分不足でも
渇きを感じない

😰

汗をかきにくい

体温調節機能が
うまく働かない

老化による変化のため、本人が「大丈夫」と感じていても実は危険な状態になっていることがあります。

原因① 体の感覚機能が低下している

「暑い」「のどが渇いた」という体のSOSサインが、脳にちゃんと届かなくなっています。

若い人なら「あ、暑い」と感じた瞬間に自然にエアコンをつけたり、水を飲んだりします。ところが高齢者は、実際には体温が危険なレベルまで上昇していても、脳がそれを「暑い」と判断するまでに時間がかかります。

父がまさにそうで、私が「父さん、部屋が暑くない?」と聞くと「そうかな?大丈夫だよ」と笑顔で返してくるんです。室温計を見ると29度近かったりする。本人はまったく暑さを感じていない。これが本当に怖い。

原因② 体内の水分が少なく、失われやすい

高齢者の体は、構造上「水分不足」になりやすい体質になっています。

人間の体の約60%は水分でできていますが、高齢者はこの割合が約50〜55%と低くなっています(厚生労働省「高齢者のための熱中症対策」PDF参照)。つまりもともと「水分の余裕」が少ない状態なのです。

さらに発汗機能も衰えているため、少しの発汗でも脱水状態に傾きやすくなります。若い人が同じだけ汗をかいても問題ない場面でも、高齢者には危険な状態になることがあります。腎機能も低下しているので、一度脱水になると回復に時間がかかるのも特徴です。

原因③ エアコンや水分補給を「我慢」してしまう習慣

昭和世代の「我慢」文化が、知らず知らずのうちに熱中症リスクを高めています。

30年間、卸売業の現場で多くの高齢のお得意さんと接してきた私が感じるのは、「電気代がかかるから」「体が弱くなるから」という理由でエアコンを使わない方が本当に多いということです。

「クーラーは体に悪い」「水をたくさん飲むと腎臓に悪い」という根拠のない思い込みを持っている方も少なくありません。私自身、問屋の倉庫作業をしていた50代後半のベテランさんが水分補給を怠って倒れてしまった経験があります。あの時のことは今でも忘れられません。

今すぐできる!高齢者の熱中症を防ぐ7つの対策

✅ 今すぐできる!熱中症予防 7つのポイント一覧

1 換気と室温確認
朝・昼・夕の習慣に
2 こまめな水分補給
渇く前に1日1.5L目安
3 25度前後でエアコンON
感覚でなく温度計で判断
4 首・手首を冷やす
急冷ポイントを活用
5 経口補水液を常備
電解質補給に最適
6 家族の声かけ・見守り
「水飲んでる?」の一言
7 初期症状を家族で覚える
めまい・頭痛・大量発汗

対策① 5月から「暑さに慣れる」準備を始める

熱中症予防は、暑くなってからでは遅い。5月の今が準備の最適タイミングです。

人間の体は少しずつ暑さに慣れる「暑熱順化」という機能を持っています。5月から軽く散歩したり、家事で体を動かして少し汗をかく習慣をつけることで、夏の暑さに対応できる体をつくることができます。いきなり7月に「体を動かそう」とすると熱中症になりやすいのはこのためです。

さらに、タイトルにある「5月が危ない」最大の理由は、体がまだ暑さに慣れていない(暑熱順化できていない)時期だからです。冬から春を経て気温が上がりはじめた5月は、体の熱への適応がまだ十分ではありません。突然の気温上昇に対して体の温度調節機能が追いつかず、高齢者には特に大きな負担がかかります。「まだ5月だから大丈夫」という過信が命取りになりかねないのです。

対策② 「のどが渇く前に」水分補給のルールをつくる

「朝起きたらコップ1杯」「食事のたびに1杯」「テレビ番組が終わるたびに1杯」——のどの渇きに関係なく水分をとる「ルール」をつくることが最重要です。

父が実践しているのは、食卓・リビング・ベッドの横に常に水の入ったペットボトルを置いておくこと。「飲まなきゃ」と意識しなくても、目の前にあれば自然と飲む機会が増えます。小さなことですが、これだけで違います。

対策③ 室温は「感覚」でなく「温度計」で管理する

「暑くなかったら、エアコンをつけなくていい」は危険です。室温計を部屋に置き、25度前後を目安にエアコンをつけることをルール化しましょう。なお、28度はオフィスの省エネ基準であり、熱中症の安全基準ではありません。暑いと感じてからでは遅い場合があります。

また、室温を下げすぎると(24℃を下回る)、外気温との差が大きくなり、部屋に出入りする際に体の負担になります。25度前後を目安に調整しましょう。

高齢の親御さんがいる場合は「暑かったらつけて」ではなく「25度になったらつけてね」と具体的な数字で伝えると動いてもらいやすくなります。

対策④ 首・脇・手首の「急冷ポイント」を活用する

環境省の熱中症環境保健マニュアルでも推奨されているように、首・脇の下・手首・足首など太い血管が皮膚に近い部分を冷やすと、効率よく全身の体温を下げられます

ネッククーラーや冷たいタオルを首に当てるだけで体感温度はかなり変わります。外出時はもちろん、室内でもぜひ取り入れてみてください。

対策⑤ 電解質入りの飲み物を常備する

水だけでは塩分(電解質)が補えません。日常の水分補給(予防)には水や麦茶が最適です。

多量に発汗した後や、だるさ・めまいなどの初期症状が出た時は、経口補水液で電解質を補給しましょう。

ただしスポーツドリンクは糖分が高いので飲みすぎに注意。「予防には水・麦茶、初期症状には経口補水液」が使い分けの基本です経口補水液は日常的な予防飲料ではありません。厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」参照)。

⚠️ 注意:心疾患・腎疾患などの持病がある方、または医師から水分制限・塩分制限を指示されている方は、水分摂取量の変更や経口補水液の使用前に必ずかかりつけ医にご相談ください

対策⑥ 周りの人が「見守る」仕組みをつくる

高齢者本人が気づかないのですから、家族や周囲の人が積極的に声をかけることが不可欠です。

「暑くない?」「水飲んでる?」という一言が命を救います。離れて暮らしている場合は、日中に電話をする習慣をつけるだけでも大きな違いがあります。

なお、厚生労働省も「高齢者の見守り・声かけに関する指針」(PDF)を公表しています。

対策⑦ 熱中症の初期症状を家族全員で覚えておく

めまい・立ちくらみ・筋肉のけいれん(こむら返り)・大量の発汗・頭痛・吐き気——これらが熱中症の初期サインです。高齢者本人が「大丈夫」と言っても、これらの症状が見られたらすぐに涼しい場所に移動し、水分補給を行いましょう。意識がもうろうとしている場合は迷わず119番を。

今すぐ準備!高齢者の熱中症対策におすすめの3アイテム

おすすめ① 大塚製薬 経口補水液 OS-1(オーエスワン)

熱中症対策の必需品といえば、大塚製薬の「OS-1(オーエスワン)」です。WHO(世界保健機関)が提唱する経口補水療法の考え方に基づいた経口補水液で、軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給に最適化されています。

大塚製薬工場の公式サイトによると、「OS-1は脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液」で、「脱水を伴う熱中症にも利用できる」とされています。スポーツドリンクに比べて電解質濃度が高く、糖分は低めに設計されており、体への吸収が早いのが特徴です。

私は父の家に常に数本ストックしておくようにしました。「なんかだるい」「頭が痛い」というときにすぐ飲んでもらえるように。この備えがあるだけで、家族の安心感がまるで違います。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

経口補水液 ◆大塚製薬オーエスワン(OS-1) 500mlx24本
価格:4,045円(税込、送料無料) (2026/5/7時点)


おすすめ② PCM冷感ネッククーラー

近年シニア層に人気が高まっているのが「PCMネッククーラー」です。PCM(相変化素材)という特殊な素材が使われていて、約28度以下になると自然に固まり(凍結)、首に巻くとじんわりと溶けながら首元を冷やしてくれます

電気も冷凍庫も不要、水に浸けるだけで繰り返し使えるので、高齢者でも扱いが簡単です。環境省の「熱中症環境保健マニュアル」でも「首などの太い血管がある部分を冷やすことが有効」と記載されており、科学的根拠もしっかりあります。冷たすぎない「ほんのりひんやり」感が、冷え性の方や血行が気になる高齢者にも安心です。

母に試してもらったところ「涼しい、これいいね」と気に入ってくれました。難しい操作が不要で、首に巻くだけというシンプルさが年配の方にはぴったりです。

おすすめ③ 熱中症ゼロへ 公式情報サイト(日本気象協会・無料)

「まず正しい情報を知りたい」「今日は外出しても安全?」という方には、日本気象協会が推進する無料サイト「熱中症ゼロへ」をご紹介します。

このサイトでは、毎日の熱中症リスク予測情報(地域別)や、高齢者・介護関係者向けの解説記事が無料で見られます。「今日の熱中症危険度」をチェックして「今日は外出を控えよう」という判断ができるようになります。

また、環境省「熱中症予防情報サイト」では、WBGT(暑さ指数)をリアルタイムで確認でき、危険度を客観的に知ることができます。まずはお気に入りに登録しておくことをおすすめします。

熱中症ゼロへ(日本気象協会)公式サイト

環境省 熱中症予防情報サイト(WBGT・暑さ指数確認)

よくある質問(Q&A)

Q1. 高齢の親がエアコンをつけたがりません。どう説得すればいいですか?

A. 「体のために」という抽象的な説明より、「室温が25度を目安にエアコンをつける」という具体的なルールを一緒に決めるのが効果的です。電気代が心配な場合は「冷房よりも救急車・入院のほうがずっとお金がかかる」という現実的な話が納得してもらいやすいです。また、室温計を目立つ場所に置いて、本人が自分で確認できるようにする工夫も有効です。

Q2. 水分補給は何を飲めばいいですか?お茶やコーヒーでも大丈夫?

A. 普段の補給には麦茶や水が適しています。カフェインを含むコーヒーや緑茶は利尿作用があるため、大量に飲むと逆に水分を失うことがあります。スポーツドリンクは糖分が多いので毎日大量摂取は避けましょう。汗をたくさんかいたときや熱中症の初期症状には、経口補水液(OS-1など)が最も効果的です。

Q3. 室内でも本当に熱中症になりますか?

A. なります。2024年(令和6年)の統計では、熱中症による救急搬送のうち最も多い発生場所は「住居(室内)」で38.1%でした(総務省消防庁)。特に高齢者は暑さを感じにくいため、エアコンなしで部屋に閉じこもっていると危険です。「室内だから安全」は危険な思い込みです。

Q4. 熱中症の応急処置を教えてください。

A. ①涼しい場所(エアコンの効いた室内、日陰)に移動する ②衣服をゆるめる ③首・脇の下・股など太い血管がある部分を冷やす ④意識があれば経口補水液や水を少しずつ飲ませる ⑤症状が改善しない、または意識がもうろうとしている場合はすぐに119番を——この手順を家族全員で共有しておきましょう。

Q5. 梅雨や曇りの日も熱中症になりますか?

A. なります。熱中症リスクは気温だけでなく「湿度」に強く左右されます。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくくなります。曇りでも湿度が高ければ危険です。梅雨時期の「涼しいから大丈夫」は要注意。「熱中症ゼロへ」などのサイトで毎日の危険度を確認する習慣をつけてください。

まとめ:5月から始める備えが、大切な家族の命を守る

高齢者の熱中症は、「暑くなってから対策する」では手遅れになることがあります。感覚機能が低下しているため、本人は気づかないまま体の中で危機が進んでいく——それがこの病気の本当の怖さです。

だからこそ、家族のサポートと5月からの早めの準備が命綱になります。「お水飲んでる?」「クーラーついてる?」という日常の声かけが、文字通り命を救うことがあります。

30年以上、日曜雑貨の卸売業を通じて多くの高齢者と関わってきた私の実感として——熱中症で倒れるのは「備えをしていなかった人」です。今年の夏、大切な家族が笑顔でいられるように、ぜひ今月から動いてみてください。

今回ご紹介した3つのアイテムをまとめて再掲します。

・チェック OS-1(オーエスワン)経口補水液

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

経口補水液 ◆大塚製薬オーエスワン(OS-1) 500mlx24本
価格:4,045円(税込、送料無料) (2026/5/7時点)


・チェック PCM冷感ネッククーラー

備えのある家族は倒れない。今日から少しずつ準備を始めましょう。

ロックのプロフィール画像

この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

⚠️ 免責事項:本記事の内容は一般的な健康情報の提供を目的としており、医師・専門家による診断や治療に代わるものではありません。症状が重い場合や、薬を服用中の場合は、必ずかかりつけ医にご相談ください。

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