実家売却ブログ|売る・貸す・解体で迷った末に決めたこと

※本記事はプロモーションを含みます。

長年家族が暮らし、今は誰も住まなくなった親の実家(古い日本家屋)

義父母が妻の実家を手放すことにしました。
商売をしていた義父母の家は1~2階が事務所と倉庫、3階が自宅。
高齢の二人には管理が大変な広さです。
目の行き届く広さの部屋に引っ越すことに決めました。

80代。長い間暮らしてきた、思い出の沢山つまった家です。

最初は、何もしませんでした。
「とりあえず、そのままで」——。
それがいちばんラクに思えたんです。

でも、空き家になった家は、放っておくほどお金と気持ちの負担が増えていきました。
売るのか。貸すのか。壊すのか。それとも残すのか。
家族で何度も迷いました。

この記事は、高齢の義父母のため私たち夫婦が中心となり、妻の「実家じまい」でどう迷って、どう決めたかの記録です。
不動産のプロではありません。ただの当事者です。
(ただ、もともと古物商の仕事に関わってきたので、家財や古い道具の「価値の見極め」については少しだけお役に立てるかもしれません。)
だからこそ、同じところで止まっている方の役に立てたらと思います。

「とりあえず維持」が、いちばん高くついた

誰も住まない家でも、お金はかかり続けます。

・固定資産税
・火災保険
・たまの掃除や草むしりの交通費

実家が遠いと、これがじわじわ効いてきます。

そして、空き家は傷みます。
人が住まない家は、驚くほど早く古くなる——。
そう不動産屋さんに言われて、ようやく腰を上げました。

放置のいちばん怖いところは、「特定空家」や「管理不全空家」に指定されることです。
管理が悪い空き家は、自治体から指導や勧告を受けることがあります。
2023年12月の法改正で、特定空家になる手前の「管理不全空家」も勧告の対象になりました。
勧告まで進むと、(建物を壊していなくても)後で触れる固定資産税の軽減が外れてしまいます。
(出典:国土交通省「改正空家法(令和5年)」政府広報オンライン

ただ、空き家にした瞬間に軽減が外れるわけではありません。順番があります。
まず市区町村から助言・指導があり、それでも状態が改善しない場合に、はじめて勧告へ進みます。
軽減が外れるのは、この「勧告」を受けた敷地です。
つまり、助言・指導の段階で直せば、勧告には進みません
(出典:政府広報オンライン

わが家が迷った、4つの選択肢

実家の前で、売る・貸す・解体をどうするか考える中年夫婦の後ろ姿

実家じまいの道は、ざっくり4つでした。
それぞれに、いい面とつらい面があります。

選択肢 お金 手間 こんな人に向く
売る まとまった現金が入る/仲介手数料はかかる 査定・契約で一時的 管理を続けたくない・現金化したい人
貸す 賃料収入/修繕・管理の費用 入居者対応が続く 立地がよい・収入がほしい人(借上げは対応エリア限定)
解体して更地 解体費(数十万円〜)/固定資産税が最大6倍になることも 解体の手配 建物が傷み売りにくい・すぐ売る予定の人
当面残す 固定資産税・保険が続く 定期的な管理 まだ決められない・思い出を残したい人

① 売る — まとまったお金になり、管理から解放される

いちばん「区切り」がつくのが、売却です。
管理の手間からも、固定資産税からも解放されます。

ただ、いくらで売れるかは、家によって本当にバラバラ。
だからまずは、無料の査定で「今いくらか」を知るのが第一歩でした。
売る・売らないは、数字を見てから決めればいい——。
そう思えたら、少し気がラクになりました。

築古でも、田舎でも、まずは聞いてみる価値があります。

まずは「いまいくらか」を、無料の査定で知っておくのがおすすめです。

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② 貸す — 賃料は入るが、管理は続く

立地がよければ、貸すという手もあります。
賃料が入るのは魅力です。

ただ、貸主になると管理がついて回ります。
入居者対応や修繕——。遠方だと、これがなかなか大変です。
「自分で大家さんをやる自信はないな」と、わが家は感じました。

借り上げてくれる会社に任せる方法もあります(対応エリアは限られます)。

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③ 解体して更地にする — でも、税金が上がることがある

「古い家だし、いっそ壊して更地に」。
そう考える方は多いと思います。わが家もそうでした。

でも、ここに落とし穴がありました。

住宅が建っている土地は、固定資産税が軽くなる特例があります(住宅用地特例)。
200㎡以下の部分は、税金のもとが6分の1に。
ところが解体して更地にすると、この特例が外れます。
つまり、土地の固定資産税が最大6倍になることがあるんです。
(出典:総務省「固定資産税(住宅用地の特例措置)」

なお「6倍」は、軽減が丸ごと外れたときの上限にあたる数字です。
実際にいくら上がるかは、土地の評価額や自治体によって変わります。
それに、建物を壊せば建物にかかっていた分の税金はなくなります。
正確な金額は、必ずお住まいの市区町村の税務課にご確認ください。

しかも、1月1日の時点で建物がないと特例は外れます。
年末に急いで壊すと、翌年から税金が上がる——。
解体のタイミングは、よく考えたほうがよさそうです。

※解体を選択肢に入れるなら、頼み先の仕組みと「無料」の条件を先に知っておくと安心です。
解体工事110番の評判・口コミは?実家や空き家の解体で失敗しない使い方と注意点

④ 当面は残す — 思い出は残るが、コストは続く

すぐに決められないなら、当面そのまま、という選択もあります。
思い出の家を手放すのは、簡単なことではありません。

ただ、残すあいだもコストは続きます。
「いつか決める」を「いつ決めるか」に変えるのが、わが家の課題でした。

売る前にも、貸す前にも来る「相続登記」の壁

ここで、大事な手続きの話を。
わが家は義父母が元気なうちに動けました。
でも、ご家庭によっては事情が違います。
親が亡くなってから実家を相続したケースでは、売る前にもう一つ、大事な手続きが必要になります。

実家の名義が、親のままになっていませんか。
名義が亡くなった親のままだと、売ることも貸すこともできません。
まず「相続登記」で、名義を相続人に変える必要があります。

そしてこの相続登記、2024年4月から義務になりました。
不動産を相続したと知った日から、3年以内に申請する決まりです。
正当な理由なく放っておくと、10万円以下の過料の対象になります。
(参考:東京法務局政府広報オンライン

しかも、2024年4月より前に相続した家も対象です。
その場合は、2027年(令和9年)3月31日までに登記を。
(参考:法務省「相続登記の申請義務化に関するQ&A」

「うちはもう何年も親名義のまま……」という方こそ、早めに動いたほうが安心です。
登記や相続税のことは、専門家に一度相談すると、ぐっと見通しがよくなります。

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いちばん大変だったのは、家財と「思い出」の片づけ

家を動かす前に、中のものを片づけないといけません。
これが、想像以上に重い作業でした。

義父母が長く住んだ家には、ものがあふれていました。
食器、着物、古い家具、写真——。
「捨てる」「残す」を一つずつ決めるのは、心も体も疲れます。

ただ、中には思わぬ価値があるものもありました。
古い焼き物や、しまい込まれた着物。
私はもともと古物の仕事もしてきたので、「これは一度、査定に出そう」と判断できました。
捨てる前に、価値を確かめる——。これだけで、ずいぶん救われます。

量が多すぎて手が回らないものは、片づけのプロにお願いしました。
遺品整理や不用品の回収は、相見積もりで選ぶのが安心です。

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※家財・遺品整理のくわしい進め方は、こちらにまとめています → 親の遺品整理で後悔しない|費用相場と業者選び

※家財の買取を頼むときに知っておきたい注意点は、こちらにまとめました。
出張買取ウリエルの評判・口コミは?親の家を片づける前に知っておきたい注意点

家財を実際にどう手放し、何がいくらになったのかは、売れるものを先に売ってみた記録にまとめました。

本当に大変だったのは、家ではなく「家族で話す」ことだった

実家をどうするか、高齢の親と子世代が家族で話し合う様子

正直に言います。
いちばん消耗したのは、家のことではありませんでした。

家族で、気持ちをそろえること——。
ここが、いちばん時間がかかりました。

「売るなんて寂しい」
「いや、維持費は誰が出すの」
それぞれの言い分があって、当然です。
みんな、実家に思い出があるのですから。

わが家がうまくいったのは、「お金の話」より先に「気持ちの話」をしたからでした。
さみしいよね、と認め合う。
そのうえで、現実的な数字を一緒に見る。
この順番だけは、おすすめしたいです。

義父母が選んだ道と、いま思うこと

迷った末に、義父母が出した答えは「売る」でした。
高齢の二人に管理を続けてもらうのは、そばで見ていて無理があったこと。
そして、空き家のまま置いておくことが、いちばん義父母自身の重荷になっていたからです。

後悔がないと言えば、うそになります。
でも、「決めたこと」そのものには、ほっとしています。
宙ぶらりんの時間が、いちばんしんどかったので。

その後、家は売れました。
売れたと聞いたとき、うれしさより先に「やっと終わった」という感覚が来たのを覚えています。

そして、義父母の手元から毎年出ていっていた額が、そこで止まりました。
固定資産税も、火災保険も、電気・ガス・水道の基本料金も。
1階と2階が事務所と倉庫という大きな建物で、固定資産税だけで年間100万円を超えていました
(一般的な戸建てなら、ここまでの金額にはなりません。税額は土地・建物の評価額で決まるため、家によって大きく変わります。)

いくらで売れたかを、ここに書くつもりはありません。
ただ、家族にとって大きかったのは、入ってきた額よりも「止まった額」のほうでした。

もし今、同じところで止まっているなら——。
まずは「いくらになるか」を知るだけでも、気持ちが動きます。
査定は無料です。売る・売らないは、そのあとで決めれば大丈夫。

「売る・売らない」は、無料査定の数字を見てから決めて大丈夫です。

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よくある質問

Q. 誰も住まない実家の固定資産税は、どうなりますか?

住宅が建っているうちは、住宅用地特例で軽くなっています。
ただし管理が悪く「特定空家」や「管理不全空家」に勧告されると、(建物を壊していなくても)その軽減が外れて負担が増えることがあります。
ただし、いきなり勧告が来るわけではありません。まず助言・指導があり、そこで直せば勧告には進みません。

Q. 相続登記をしないと、どうなりますか?

2024年4月から義務になり、3年以内に申請しないと10万円以下の過料の対象です。
過去に相続した家も対象で、2027年(令和9年)3月31日が期限です。

Q. 田舎で売れそうにない実家は、どうすれば?

一般の仲介で売りにくい家でも、買取を専門にする会社があります。
まずは無料査定で、現実的な金額を確かめてみてください。

Q. 一人っ子で実家を相続しました。何から始めれば?

まず相続登記で名義を自分に。
そのうえで、売る・貸す・残すを、査定の数字を見ながら決めると進めやすいです。

まとめ:まず「いくらか」を知ることから

実家じまいは、一気に片づくものではありません。
義父母の家のときも、半年以上かかりました。

でも、最初の一歩は小さくて大丈夫です。
「売る・貸す・解体・残す」のどれにするか、まだ決めなくていい。
まずは無料の査定で、実家が「いま、いくらか」を知る。
そこから、家族の話し合いが動き出します。

宙ぶらりんの時間を、これ以上のばさないために——。
今日、その一歩を。

「売る・売らない」は、無料査定の数字を見てから決めて大丈夫です。

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※親の終活は、家の片づけだけではありません。あわせて読みたい記事 → 親の遺品整理家族葬の費用相場親のお墓の選び方実家じまいの記録|誰も住まない家を手放すまで大量の着物の手放し方親が物を捨てられない・実家の片づけ親の古い生命保険は「お宝保険」かも

ロックのプロフィール画像

この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 若い頃は東証プライム上場企業で経理職に従事し、生命保険の資格[上級生命保険設計士(現シニア・ライフ・コンサルタント)]も取得しました。
 その後、数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
別事業として古物営業法に基づく古物商許可(公安委員会の許可)も保有し、中古品の売買・流通にも従事しています。
 2005年からは個人で株式投資を続けており、リーマンショックも何とか乗り切りました。いまは国内の高配当株と投資信託が中心で、新NISAも活用しています。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

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