家族葬の費用は実際いくら?参列してわかった相場と香典の現実【体験ブログ】

※本記事にはアフィリエイトリンク(広告)を含みます。価格・サービス内容は2026年6月時点で各社公式サイトを確認した情報です。最新の内容は必ず各公式サイトでご確認ください。

葬儀の見積書を見て、予想以上の費用に悩む女性

「家族葬なら安いはず」——その思い込みが、いちばん危ないんです

親の葬儀のことを考えると、胸がざわつきますよね。「お金のことを今から考えるなんて」とためらう気持ちも、よく分かります。でも、いざその時が来てから慌てて決めると、悲しみのなかで冷静な判断ができず、あとから「こんなはずじゃなかった」と後悔する方が本当に多いのです。

私は日用雑貨の卸売業を30年以上やってきて、別事業で古物商の資格も持っています。古物商として遺品の整理や買取のご相談を受ける中で、ご高齢の方やそのご家族とお話しする機会がとても多く、葬儀のあとで「見積もりより何十万も高くなった」「家族葬のつもりが、思ったより全然安くなかった」というご遺族の声を、これまで何度も聞いてきました。

家族葬は「形式」を小さくするものであって、「総額が必ず安くなる」保証ではありません。ここを誤解したまま申し込むと、多くの人がつまずきます。この記事では、公的なデータをもとに、家族葬の本当の費用相場と、損をしないための具体的な方法をお伝えします。

葬儀の種類別 費用総額(鎌倉新書・2026年調査)

一般葬
122.0万円
家族葬
96.4万円
一日葬
74.4万円
直葬・火葬式
49.6万円

出典:株式会社鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)

家族葬の費用は実際どうだった?私が参列して感じたこと

ここからは、私自身の話です。

私は身内の家族葬に、参列する側として立ち会いました。

喪主ではないので、総額の請求書は見ていません。

だからこの章では金額ではなく、実際にその場にいて感じたことを正直に書きます。

いちばん驚いたのは、進行のほぼすべてを葬儀社が用意してくれることでした。

喪主の挨拶も、故人のこれまでの歩みの紹介も、葬儀社の司会が丁寧に代わりに進めてくれました。

「人前で挨拶するのが嫌で葬儀が憂うつ」という人は多いと思いますが、その負担がほとんどありませんでした。

初七日も、火葬場で身内だけでお弁当をいただく形で、その日のうちに済みました。

簡素ですが、遺族に余計なプレッシャーがなく、とても良いお別れだったと感じています。

一方で、別の親族のときは、田舎の本家の大きな一般葬に甥の立場で参列しました。

このときは通夜で御霊前と甥姪連名のお花代、本葬で御香典、初七日の席で初七日代と、財布を開く場面が4回ありました。

つまり一般葬では、参列者からこうしたお金が喪主のもとに集まります。

家族葬にすると、この香典収入が入らない(または辞退する)ことが多くなります。

プラン料金の安さだけを見ていると、香典が入らない分、手元から出ていくお金の差は思ったより縮む――これが両方に参列して見えた現実です。

だから私は、家族葬の本当の価値は「安さ」ではなく「遺族の負担の軽さ」だと思っています。

そのうえで費用は、次の章から書く相場と総額見積もりで確かめてください。

家族葬の費用相場はいくら?

調査では約96万円。ただし「総額」だと知っておく

葬儀社の情報サービスを運営する鎌倉新書が、2026年に喪主経験者2,000人を対象に行った全国調査によると、家族葬の費用総額は96.39万円でした。参考までに、一般葬は122.01万円、一日葬は74.43万円、ごく簡素な直葬・火葬式は49.56万円となっています。

注目したいのは、この調査の回答者の47.0%が家族葬を行っているという点です。もはや家族葬は「特別な選択」ではなく、いちばん多く選ばれている形になりました。

ここで大事なのは、この96万円という数字が「葬儀の基本料金に、飲食費・返礼品費を加えた総額」だということ(調査全体の内訳は基本料金72.02万円・飲食費11.67万円・返礼品費13.03万円で、お布施は含まれていません)。葬儀社のチラシに大きく書かれている「家族葬◯◯万円」というプラン料金とは、別物だと考えてください。

葬儀社の担当者と家族が見積書を確認しながら打ち合わせる様子

なぜ「家族葬は安い」と思って後悔・失敗するのか

「プラン料金」と「最終的に払う総額」がまったく違うから

これが問題の本質です。チラシの「家族葬39万円」を見て「思ったより安い」と申し込むと、実際の請求は倍以上になることが珍しくありません。料金表に載っているのは多くの場合「祭壇・棺・運営スタッフなどの基本プランだけ」で、火葬料金・式場使用料・お料理・返礼品・ドライアイスの追加などは別途かかるからです。

安さに惹かれて選ぶのではなく、「最後にいくら払うのか」を最初に確かめることが、後悔しない第一歩です。

家族葬の費用が膨らむ3つの原因

原因① プラン外の追加費用
火葬料・式場使用料・ドライアイス・安置料などがプランに含まれず、後から積み上がる。
原因② 飲食・返礼品
参列者が想定より増えると、料理と香典返しが人数分かさみ、総額を押し上げる。
原因③ 急いで1社で即決
悲しみと時間のなさで比較できず、言われるままオプションを追加してしまう。

原因①:プラン料金に含まれない「別途費用」

もっとも多いのがこれです。とくに火葬料金は地域によって無料〜9万円ほどの差があり、プランに含まれていないことがほとんどです。式場の使用料、ご遺体の安置料、ドライアイス代なども別。「プラン料金=総額」と思い込むと、ここで大きく狂います。

原因②:参列者が増えて飲食・返礼品がかさむ

家族葬は「家族だけ」のつもりでも、親しい親戚やご近所に声をかけると、すぐ20〜30人規模になります。料理や香典返しは一人あたりで積み上がるので、人数が読めないまま進めると総額が大きくぶれます。

原因③:時間がなく1社だけで即決してしまう

ご逝去から葬儀までは2〜3日。この短い時間で、悲しみの渦中にいるご家族が冷静に複数社を比べるのは至難の業です。だからこそ、元気なうちの「下調べ」が効いてきます。

高齢の夫婦が元気なうちに葬儀の資料を見比べて準備する様子

損しないために私が大切だと感じた解決方法

「元気なうちに資料請求して、総額の見積もりを2社取っておく」

正直に言うと、私自身も親世代の見送りを経験するまでは「そんな先のこと、考えたくない」と思っていました。でも実際にバタバタを目の当たりにして、考えが180度変わりました。

いちばん効くのは、元気なうちに資料を取り寄せて、総額の見積もりを2社ほどもらっておくことです。これは契約ではありません。資料を見て相場感をつかんでおくだけで、いざという時に「言い値」で決めずに済みます。仕事で30年、見積もりを取り比べてきた経験から言っても、比較せずに1社で決めるのがいちばん損をします。

しかも、後ほど紹介する大手の定額サービスは資料請求するだけで数万円の割引が受けられるところが多い。「まだ早い」と思わず、パンフレットを取り寄せて引き出しに入れておく——これだけで、もしもの時の安心感がまったく違います。

葬儀で後悔しない人は、悲しみが来る前に、静かに準備を済ませています。

2社分の葬儀見積書を並べて費用を比較する手元

信頼できる葬儀サービス3選(公式料金を確認)

ここからは、全国対応で料金が分かりやすい大手サービスを3つ紹介します。いずれも2026年6月時点で各社公式サイトの料金を確認しています。火葬料金は別途必要な点にご注意ください。

サービス 家族葬プラン(税込) 特徴
小さなお葬式 二日葬プラン 通常税込548,900円
(資料請求割引で税込438,900円・火葬料金別)
定額・全国対応。資料請求で最大10万円割引。式場によってはプラン料金以外に式場使用料がかかる
よりそうお葬式 家族葬 二日プラン 通常税込438,900円
(事前割引で405,900円)
※一日プランは通常税込330,000円(事前割引で297,000円)
定額・全国対応。事前準備で最大3万円割引。式場料金(二日プランは税込5万円分)をプランに含む
いい葬儀 紹介する葬儀社により異なる 比較・紹介型。希望地域・予算に合う葬儀社を提案

※金額はいずれも税込・火葬料金は別途(2026年9月に各公式サイトで確認)。同じ「二日の葬儀」で比べると、小さなお葬式は割引後438,900円(割引前548,900円)、よりそうは割引前438,900円(割引後405,900円)です。

① 小さなお葬式(株式会社ユニクエスト)

テレビCMでもおなじみの、全国対応の定額葬儀サービスです。現在のプランは「お別れプラン(資料請求割引で税込97,900円)」「一日葬プラン(同 税込328,900円)」「二日葬プラン(同 税込438,900円)」「一般葬プラン(同 税込603,900円)」などに分かれています。資料請求をすると、一日葬・二日葬・一般葬プランは10万円割引になります(お別れプランなどは5万円割引・火葬料金は別途)。まずは資料を取り寄せて、料金の内訳を眺めてみるところから始めるのがおすすめです。

▶ 小さなお葬式の資料を無料で請求する(公式サイト)

② よりそうお葬式(株式会社よりそう)

こちらも全国対応の定額サービス。家族葬は「一日プラン(通常税込330,000円)」と「二日プラン(通常税込438,900円)」の2つで、ほかに「火葬式 直葬プラン(通常税込116,600円)」があります。式場料金(一日プランは税込25,000円分、二日プランは税込50,000円分)がプランに含まれるのも分かりやすい点です。申し込みの前日までに資料請求と「あんしん準備シート」を済ませておくと、最大3万円の割引が受けられます(一日プラン297,000円・二日プラン405,900円・火葬式83,600円。火葬料金は別途で、地域により無料〜9万円)。価格を抑えたい方に向いています。

▶ よりそうお葬式の資料を無料で請求する(公式サイト)

③ いい葬儀(株式会社鎌倉新書)

こちらは自分で葬儀を行うのではなく、あなたの希望する地域・予算に合った葬儀社を紹介してくれる比較・相談サービスです。公式によれば、提携葬儀社966社・提携葬儀場・斎場7,175カ所のネットワークを持ち、24時間365日、専門の相談員が電話で対応してくれます。「どの葬儀社がいいか分からない」「地元で探したい」という方は、まずここで相談して複数社を比べるのが安心です。

▶ いい葬儀で地域の葬儀社を相談・比較する(公式サイト)

公的機関が示す「葬儀トラブル」の実態

国民生活センターも「『家族葬だから安い』と思っていませんか?」と注意を呼びかけている

これは私の感想ではありません。国民生活センターは2026年6月3日、「依然として多い葬儀サービスの料金トラブル—『家族葬だから安い』と思っていませんか?—」という注意喚起を発表しました。同センターによると、葬儀サービスに関する相談は2024年度に978件寄せられ、料金・価格に関する相談の割合は2025年度には52.6%にのぼっています。

実際に寄せられたトラブル事例

・「一日葬は約30万円」とのチラシを見て依頼したのに、約80万円の契約に。
・「家族葬50万円」の表示だったのに、別途費用で総額200万円超になったケースも。

出典:国民生活センター(2026年6月3日 公表資料)

同センターが消費者に呼びかけているのは、次の3点です。①葬儀の希望やイメージを考えて情報収集をする。②葬儀社との打ち合わせは親族や第三者など複数で行う。③見積書は必ず受領し、内容(明細)をよく確認する。不安な点が出たら、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すれば、お住まいの地域の消費生活センターを案内してもらえます。

公的機関がわざわざ名指しで注意を促すほど、「家族葬=安い」の思い込みによるトラブルは今も起きているのです。

家族葬の費用に関するよくある質問

Q1. 家族葬の費用には、何が含まれていますか?

プランによって異なりますが、一般的に祭壇・棺・スタッフ人件費・搬送などが「基本プラン」に含まれます。一方で火葬料金・式場使用料・飲食・返礼品・お布施は別途になることが多いです。だからこそ「プラン料金」ではなく「総額の見積もり」で比べることが大切です。

Q2. いちばん費用を抑えられるのはどの形式ですか?

金額だけで見れば、通夜・告別式を行わない「直葬・火葬式」が最も安く、鎌倉新書の2026年調査で約49.6万円です。ただし、お別れの時間が短く「あっけなかった」と感じる方もいます。金額と、ご家族が納得できるお見送りのバランスで選ぶことをおすすめします。

Q3. 元気なうちに資料請求しても大丈夫ですか?

まったく問題ありません。資料請求は契約ではなく、しつこい勧誘もない大手がほとんどです。むしろ資料請求で割引が受けられたり、いざという時に慌てず相場で判断できたりと、メリットの方が大きいです。「縁起でもない」と構えず、情報収集として気軽に取り寄せておきましょう。

Q4. 追加料金で揉めないためのコツは?

国民生活センターは「見積書は必ず受領し、内容(明細)をよく確認しましょう」と呼びかけています。そのうえで「見積書を書面でもらう」「内訳を1項目ずつ確認する」「参列人数で変わる費用を最初に聞く」の3つを押さえておくと安心です。複数社の見積もりがあれば、不自然に高い項目にも気づけます。

Q5. 家族葬は「やめればよかった」と後悔することもありますか?

あります。家族葬のデメリットとしてよく挙がるのは、①後日になって弔問やお香典のお返しが個別に続き負担になる、②呼ばなかった親族から「なぜ呼ばなかったのか」と言われる、③請求が「思ったより高い」金額になり費用面で後悔する——の3つです。とくに費用面は、本記事で説明したとおりプラン料金と総額の差が原因です。事前に総額の見積もりを取り、誰に参列してもらうかを家族で決めておけば、こうした「やめればよかった」という後悔の多くは防げます。

まとめ:相場を知り、元気なうちに2社見積もりを

葬儀の準備を終えて安心し、穏やかにお茶を飲む高齢の女性

家族葬の費用総額は、鎌倉新書の2026年調査で約96万円。けれど大事なのは金額そのものより、「プラン料金と総額は違う」と知り、追加費用まで含めて比較することです。国民生活センターも「『家族葬だから安い』と思っていませんか?」と注意を呼びかけています。

悲しみのなかで冷静な判断をするのは、本当に難しいものです。だからこそ、元気な今のうちに資料を取り寄せ、総額の見積もりを2社ほどもらっておく——それだけで、もしもの時のあなたとご家族を守ってくれます。下の各社から、まずは無料の資料請求だけでも始めてみてください。

※本記事は2026年6月時点(料金・数値は2026年9月に再確認)の各社公式サイトおよび公的資料(鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査」、国民生活センター2026年6月3日公表資料)をもとに作成しています。価格・サービス内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

ロックのプロフィール画像

この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 若い頃は東証プライム上場企業で経理職に従事し、生命保険の資格[上級生命保険設計士(現シニア・ライフ・コンサルタント)]も取得しました。
 その後、数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
別事業として古物営業法に基づく古物商許可(公安委員会の許可)も保有し、中古品の売買・流通にも従事しています。
 2005年からは個人で株式投資を続けており、リーマンショックも何とか乗り切りました。いまは国内の高配当株と投資信託が中心で、新NISAも活用しています。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

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