実家を売ったら大量の着物が出てきた|捨てる前にやってよかった手放し方

※本記事はプロモーションを含みます。

押し入れから出てきた大量の着物を前にしたイメージイラスト

義母の家を手放すことになり、片づけを始めたときのことです。
押し入れから、着物が次々と出てきました。

留袖、訪問着、帯、長襦袢——。
桐の箱に入ったものから、たとう紙が黄ばんだものまで。
ざっと数えて、十数枚。

「これ、どうしよう……」。
正直、途方に暮れました。

捨てるのは忍びない。でも、着る人もいない。
実家じまいや生前整理、親の遺品整理で大量の着物が出てきて、手が止まる方は多いはずです。
この記事は、大量の着物を前に迷ったわが家が、どう手放したかの記録です。
私は古物商の許可を持ち、骨董や中古品の売買にも携わってきました。その視点も交えてお話しします。

大量の着物を前に、まず手が止まった

着物の片づけが、いちばん時間がかかりました。

一枚いちまいに、思い出があるんです。
義母が大切にしていたのが、たたみ方からも伝わってくる。
「ぜんぶ処分」とは、とても言えませんでした。

かといって、全部とっておくスペースもない。
家を手放すまでに、答えを出さないといけない。
この「決められない時間」が、いちばんしんどかったです。

捨てる前に「価値」を確かめて、本当によかった

着物の価値を一枚ずつ確かめている様子のイラスト

ここで、古物の経験が役に立ちました。

着物は、見た目の古さと価値が一致しないことがあります。
黄ばんで見えても、作家ものや正絹の良いものは値がつく。
逆に、新しくても量産品は二束三文——。
素人目には、まず分かりません。

たとえば、たとう紙や着物にしまわれた落款(作者のサイン)、伝統工芸品の証紙、有名な産地のもの。
こうした手がかりがあると、多少のシミがあっても値がつくことがあります。
見た目だけで「古いから」と捨ててしまうのが、いちばんもったいないのです。

だからわが家は、捨てる前に一度、まとめて査定に出しました。
「これは値がつきますよ」と言われた一枚は、思いがけない金額に。
ゴミとして出していたら、と思うとぞっとしました。

ポイントは、処分を決める前に査定すること。
値がつかなければ断ればいいだけ。査定は無料のところがほとんどです。

なお、出張買取は目の前で見てもらえる安心感がありますが、家に人を上げるのが気になる方は、宅配買取のほうが気楽かもしれません。自分に合うやり方で大丈夫です。

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わが家が比べた、着物の手放し方

着物の行き先は、ざっくり次のとおりでした。
それぞれに、向き不向きがあります。

手放し方こんな着物・人にお金手間
① 買取に出す値のつく良い着物がある◎ 現金に
② 人に譲る着てくれる人がいる無償
③ 寄付する社会の役に立てたい無償小〜中
④ リメイク思い出を形で残したい△ 費用中〜大
⑤ 処分する値も引き取り手もない処分費の場合も

※全部を同じ方法にしなくてOK。値のつくものは買取、思い出は手元に、と分けるのがコツ。

わが家は、「値のつくものは買取」「思い出の一枚は手元に」「残りは寄付と処分」と分けました。
全部を同じ方法にしなくていい——そう気づいたら、ぐっと進みました。

「もったいない」「罪悪感」と、どう折り合ったか

思い出の着物を手に取り見つめる様子のイラスト

いちばん難しかったのは、お金の話ではありませんでした。
気持ちの整理です。

「義母が大事にしていたのに、手放していいのか」。
そんな罪悪感が、ずっとありました。

でも、ある時こう思えたんです。
タンスの奥で眠らせ続けるより、
値のつくものは次の人へ、思い出の一枚は手元に。
そのほうが、義母も喜ぶんじゃないか——。

「全部抱える」でも「全部捨てる」でもなく、
一枚だけ残して、あとは送り出す。
この折り合いが、わが家には合っていました。

わが家が、最終的に選んだ道

結局、十数枚のうち、手元に残したのは2枚。
義母がいちばん好きだった訪問着と、帯を一本。

残りは、査定で値のついたものを買取へ。
状態の良いものは寄付に回し、
どうにもならないものだけ、処分しました。

やってみて思うのは、「まず査定」さえしておけば、後悔は小さいということ。
価値を知ったうえで決めたなら、納得できます。
迷って何年も置いておくのが、いちばん惜しい時間でした。

よくある質問

Q. 値がつかない・古い着物はどうすれば?
買取で断られたものは、寄付や自治体のルールでの処分に回します。まず査定で「値がつくか」を分けるのが近道です。

Q. 形見の着物を手放すのは、いけないこと?
そんなことはありません。一枚だけ手元に残し、あとは次の人へ送る——そんな折り合い方もあります。気持ちが追いつくペースで大丈夫です。

Q. 価値が分からない着物を、勝手に捨ててしまいそうで不安です。
それがいちばんもったいないパターンです。見た目では価値は分かりません。処分を決める前に、まとめて無料査定に出すのが安心です。

まとめ:捨てる前に、一度だけ査定を

大量の着物の片づけは、気力のいる作業です。
わが家も、ずいぶん迷いました。

でも、やることはシンプルでした。
まず査定で「値のつくもの」を分ける。思い出の一枚は残す。あとは送り出す。

迷って置いておく時間が、いちばんもったいない。
今日、まずは「いくらになるか」を知ることから始めてみてください。

※実家じまい全体の進め方は 実家じまいで売る・貸す・解体に迷った話/空き家を放置するリスクは 実家を空き家のまま放置すると固定資産税が6倍に、家財・遺品整理の進め方は 親の遺品整理(費用と業者の選び方) にまとめています。

ロックのプロフィール画像

この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
別事業として古物営業法に基づく古物商許可(公安委員会の許可)も保有し、中古品の売買・流通にも従事しています。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

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