親の遺品整理で後悔しない|費用相場と業者選び

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段ボールに囲まれ、遺品整理をどこから始めるか考える女性

「親が遺してくれた家の片付けを、そろそろ始めないと…」。そう思いながらも、押し入れを開けるたびに手が止まってしまう。アルバム、古い手紙、まだ使えそうな食器の山。どれも捨てていいものか分からず、結局その日はふすまを閉めて帰ってしまった——。

つい最近、ご近所に住む高齢で亡くなられた男性の、50代の娘さんが仰っていたことです。
何度も何度も、仕事帰りに整理に通われていました。
それこそ2ケ月ほど通われていたようでした。

私自身、身近で何度もこうした場面に立ち会ってきました。遺品整理は「ただの片付け」とはまるで違う、心と体力の両方を使う大仕事です。

この記事では、日曜雑貨の卸売を30年以上続け、別の事業で古物商(中古品の売買)の資格も持つ私の視点から、遺品整理の費用相場・悪質業者を避ける見極め方・後悔しない進め方を、できるだけやさしくお伝えします。

遺品整理は「片付け」ではなく「気持ちの整理」だと知っておく

不用品回収と遺品整理は、似ているようでまったく別物です。不用品回収は「いらない物を運び出す」作業ですが、遺品整理は「故人の人生の品から、残すもの・手放すものを一つずつ選び分ける」作業。だからこそ、時間も気力も想像以上にかかります。

「物を片付けているようで、本当は気持ちを整理している」——これが遺品整理の正体です。焦って一気に捨ててしまうと、後から「あれを残しておけば」という後悔が必ず残ります。まずは「すぐに決めなくていい」と自分に許可を出すことが、後悔しない第一歩です。

親の遺品整理でつまずく3つの原因

原因1:物の「量」を見誤って一人で抱え込む

長く暮らした家には、私たちの想像の何倍もの物があります。特に今の高齢世代は「物を大切にする」「まだ使える物は取っておく」世代。押し入れの奥、天袋、物置から次々と出てきて、休日を何度つぶしても終わらない。これが一番よくあるつまずきです。

原因2:「捨てる・残す・売る」の判断ができず止まる

遺品には金銭的な価値があるものも混じっています。古い着物、和食器、時計、貴金属、古銭、切手——古物商として品物を見てきた経験から言うと、「価値がなさそう」と思って捨てた物の中に、実は買取対象が眠っていることは珍しくありません。判断がつかないから手が止まり、片付けが進まなくなります。

原因3:業者選びを「値段だけ」で決めてしまう

疲れと焦りから、ネットで一番安い業者にその場で電話——これが後のトラブルの入り口です。後ほど詳しく触れますが、国民生活センターにも「追加料金を請求された」「残すはずの品を捨てられた」という相談が毎年寄せられています。安さだけで選ぶと、かえって高くつくことがあるのです。

遺品整理の費用相場はどのくらい?間取り別の目安

費用は「部屋の広さ(間取り)」と「物の量」でおおよそ決まります。複数の専門サイトの公開情報をまとめると、目安は次のとおりです。あくまで目安で、実際は現地を見てもらわないと正確には分かりません。

間取り 費用の目安 作業の目安人数
1R・1K約3万〜8万円1〜2名
1LDK・2DK約7万〜20万円2〜3名
3LDK約15万〜50万円3〜5名
一軒家(4LDK以上)約22万〜70万円4〜6名

※日本郵便のコラムや遺品整理専門各社の公開する相場情報をもとにした目安です。特殊清掃・エアコン取り外し・車の処分などのオプションは別料金になります。

同じ間取りでも「物の量」で金額は数十万円変わります。だからこそ、電話やメールだけで決めず、必ず現地を見てもらった上での見積もりをもらうことが大切です。

和食器・着物・古い腕時計・古銭など、遺品の中の価値ある品を手に取る様子

古物商の視点:「捨てる前に売れるもの」を見落とさない

ここは私が一番お伝えしたいところです。遺品整理を「処分」とだけ考えると、まるごと費用がかかります。けれど中に買取できる物があれば、その分を整理費用と相殺できることがあります。古物商として品物を見てきた経験から、見落とされがちな「お金になりやすい物」を挙げておきます。

捨てる前に「価値」を確認したい物

  • 貴金属・宝飾品(指輪・ネックレス・金歯も)
  • 腕時計(国産・舶来とも。動かなくても可のことあり)
  • 和食器・茶道具・酒器(作家物・ブランド食器)
  • 着物・帯(正絹のもの)
  • 古銭・記念硬貨・切手・古い紙幣
  • カメラ・レンズ・万年筆・楽器

「ガラクタにしか見えない引き出しの中身」が、思わぬ金額になることがあります。判断に自信がなければ、遺品整理と買取の両方に対応している業者を選ぶと、その場で査定してもらえて手間が省けます。少なくとも、上のような物は「とりあえず捨てる」前に一度立ち止まってください。

着物・骨董・古銭・貴金属など、価値がありそうな品だけ先に査定したいときは、出張買取専門【ウリエル】が自宅まで来て無料で査定してくれます。

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※対応エリア:茨城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・岡山・岐阜(一部の市)。対象外地域の方は宅配買取をご検討ください。

悪質業者を避ける見極め方【国民生活センターの注意喚起】

遺品整理は、残念ながらトラブルも少なくない分野です。国民生活センターは、遺品整理サービスの契約トラブルについて注意を呼びかけています。同センターの発表(2018年7月19日)によると、全国の消費生活センター等に寄せられた遺品整理サービスの相談は、2013年度から2017年度にかけて毎年70〜110件台で推移しています。なお、これは同センターが遺品整理サービスについて発表した代表的な注意喚起で、これ以降の件数に絞った新しい公表データはありませんが、高齢化を背景に遺品整理の需要自体は増えており、業者選びで気をつけるべき基本は今も変わりません。

国民生活センターに寄せられた主なトラブル

  • 契約した内容と、実際の作業が違っていた
  • 当日になって高額な追加料金を請求された
  • 残しておくはずの大切な品を処分されてしまった
  • 不用品を不法投棄された(依頼者の責任を問われることも)

出典:独立行政法人 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」(2018年7月19日公表)

こうしたトラブルを避けるために、国民生活センターも勧めているのが「複数社からの相見積もり」です。私の経験から、業者選びでは次の点をチェックしてください。

信頼できる業者を選ぶ5つのチェック

  1. 必ず現地を見て、書面の見積もりを出してくれる
  2. 見積もりの内訳(人件費・処分費・車両費)が明確
  3. 「遺品整理士」など有資格者が在籍している
  4. 一般廃棄物や古物の許可を持っている
  5. 最低でも3社を比べる(即決をせかす業者は避ける)

「今日契約すれば安くします」と急かす業者ほど要注意です。まともな業者は、こちらが比較検討する時間を嫌がりません。

遺品整理業者のスタッフに見積もりを相談する母娘

親の遺品整理に使えるサービス・進め方

1. まず「相見積もり」で適正価格を知る

一社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。複数の遺品整理業者をまとめて比較できる紹介サービスを使うと、自分で一社ずつ探して電話する手間が省けます。たとえば遺品整理110番は、東証グロース上場のシェアリングテクノロジー株式会社が運営する、全国対応の遺品整理業者紹介サービスで、相談・見積もりは無料です(実際の整理費用は、紹介された業者と直接契約します)。まず相場を知る入り口として使いやすいサービスです。

全国対応・相談と見積もりは無料。まずは複数社の見積もりを比べることから。

遺品整理110番の無料相談を見る

2. 「買取」と組み合わせて費用を抑える

先ほど触れたとおり、遺品の中に買取できる物があれば整理費用と相殺できます。見積もりを取るときに「買取にも対応していますか?」と必ず聞いてください。買取対応の業者なら、貴金属・着物・骨董などをその場で査定してくれます。

3. 自治体の制度・補助も確認する

家具や家電の一部は、自治体の粗大ごみ収集を使えば安く処分できます。量が少ない場合や、自分たちで運び出せる物がある場合は、業者に全部任せる前に自治体のルールを確認すると節約になります。お住まいの市区町村の公式サイトで「粗大ごみ」「家庭ごみの出し方」を調べてみてください。

ただし、自治体の粗大ごみ収集は、決められた集積所や玄関先など指定の場所まで自分で運び出すのが基本で、家の中からの搬出には対応していないのが一般的です。大型家具が多い、運び出せる人手がないという場合は、無理をせず業者に頼むほうが安全です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 遺品整理はいつから始めればいい?

決まりはありません。四十九日や相続の手続きが一段落してからという方が多いですが、賃貸住宅で家賃が発生している場合は早めに動く必要があります。気持ちの整理がつかないうちは、無理に急がなくて大丈夫です。

Q2. 自分たちだけでやるのと業者、どちらがいい?

量が少なく時間に余裕があれば自分たちでも可能です。ただ、大型家具の搬出や大量のごみの処分は体力的にも大変で、平日に何度も実家へ通うことになります。遠方に住んでいる、量が多い、時間がない場合は業者を検討した方が結果的に負担が軽くなります。

Q3. 貴重品や現金が出てきたら?

通帳・印鑑・現金・権利書・保険証券などは相続に関わる大切な物です。業者に任せきりにせず、必ず家族で先に探しておきましょう。信頼できる業者は、作業中に見つけた貴重品を必ず依頼者に確認してくれます。

Q4. 見積もりは何社くらい取ればいい?

最低でも3社が目安です。国民生活センターも複数社の比較を勧めています。金額だけでなく、見積もりの分かりやすさや担当者の対応も含めて判断してください。

まとめ:焦らず「比べて選ぶ」ことが後悔しないコツ

親の遺品整理は、誰にとっても初めての、つらく重たい作業です。だからこそ覚えておいてほしいのは、①すぐに決めなくていい ②捨てる前に価値を確認する ③必ず複数社を比べる——この3つです。安さや勢いで一社に決めず、現地を見た上での見積もりを比べることが、お金の面でも気持ちの面でも後悔を防ぎます。

まずは相場を知るところから。全国対応の遺品整理110番のような無料の紹介サービスで複数社の見積もりを取り、納得できる一社と進めていきましょう。あなたとご家族が、大切な方の品としっかり向き合える時間になりますように。

ロックのプロフィール画像

この記事を書いた人:ロック

 高齢の親を含め、身近に高齢者が多い環境で生活しています。
 数十年にわたり雑貨の卸売業に携わり、品質・安全性・使いやすさの視点で商品を見てきました。
別事業として古物営業法に基づく古物商許可(公安委員会の許可)も保有し、中古品の売買・流通にも従事しています。
 家族の実体験と公的・医療情報を参考にしながら、高齢者の暮らしに役立つ情報を発信しています。
 ※医療行為の代替を目的とした情報ではありません。

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